

先週末10月5日(日曜日)、筆者の住むウイスコンシン州ミルウォーキー内でALS ウオークイベントが催されました。 Walk To Defeat ALSという名のこのイベントは今年で25年になります。広大な公園で開催され私たちの見るところでは2千人以上の人たちが参加していました。ALSを患っている患者さんたちも何人か車椅子で参加し、家族友人たちに囲まれてイベントを楽しんでいるのが見受けられました。他には地域の高校のボランティアグループ、 子供連れの若い家族たち、ペット同伴の人たち、そしてコミュニティ老人グループなど、さまざまなグループがそれぞれの群れを作り、公園内をゾロゾロと1時間ちょっとほど歩きました。 歩く前に行われた幾つかのスピーチの中には患者代表のスピーチもあり、自身や家族の日々の困難にALS団体がいかに心身のサポートを与えてくれているかなど感謝に満ちた内容のものがありました。
地元の幾つかの病院や、企業、ビジネス、マスコミなどのスポンサーシップ、そして個々人の寄付金を合わせるとイベント前の時点で、約360,000ドル (約5490万円)に達したというアナウンスもありましたが、ウエブには311,650と記載されていました。このイベントは、州内の異なる街で催される予定となっています。他のALS イベントもミルウォーキー内で今月内に予定されているようで、10月はALSイベントの多い月となっています。

心地よい秋空の下で、歴史あるパーク内の大木の並木の恩恵を受け、涼しいウオークのあと、参加者は地元のレストランから寄付されたハンバーガーやホットドックを楽しむ事ができました。 筆者の夫の高校時代の友人が数年前にALSで亡くなったということもあって、私たちも事前にオンラインで寄付をし、当日はイベントに参加しました。 スピーカーたちの顔が遠くからでも見れるように大きなスクリーンが準備されてあり、またカントリーやロック、ポップミュージックを演奏してくれるバンドもいて、パーク内にはさまざまのギフト店テントも並び、地域のボランティア精神を促すとても活気ある啓蒙イベントでした。
地元のテレビニュースでWalk to Defeat ALSイベントを報道 https://www.fox6now.com/video/1719226
歩く前のスピーチの中には患者代表のスピーチもあり、ALS団体の活動の重要さを訴えていました。





ALSの患者さんたちは日頃行動の限られたルーチンな生活に陥入りやすいでしょうから、こういった集まりはさぞ元気をもらえる、いい刺激だろうと容易に想像できました。
ALS早期発見、そして効果ある治療法が飛躍的に進歩し、一日も早くALSという病が地球上から消滅することを願って止みません。
レポーター: 米国 伸子シュルー Nobuko Schlough@P-ALS