私たちと一緒にALSを乗り越えましょう


私たち「一般財団法人すこやかさ ゆたかさの未来研究所」(通称P-ALS)は、2022年8月4日正式に設立の運びとなりました。

代表理事の畠中一郎がALS(筋萎縮性側索硬化症)の診断を受けたのがちょうど一年前の2021年8月4日。
畠中自身の体験をもとにまずは、混乱と絶望の中にあるALSの患者、そしてその家族に手を差し伸べて一緒に様々な困難を乗り越えていこう、という切実な思いを込めて活動をスタートさせました。
ALSが治ることが第一ですが、私たちの財団活動には医療的なアプローチのほかにもあらゆる手段を通じて新たに人生の生きがいを獲得できるかもしれない、キラキラした日々を取り戻せるかもしれないという思いを託しました。

通称のP-ALSは、Passion for Augmented Life Support、つまり「人生を支えるための拡張された新たな技を追い求め続けるパッション」。
病気との闘いに、新しいアイデアや最新の技術などあらゆる可能性を工夫して、試してそして乗り越えていく、そんな財団活動の基本方針と思いを込めました。

私たちは「考える受け皿」です。皆様からのご支援やご意見を大切にし、一緒にあらゆる困難を乗り越えていきたいと考えています。

ミッション


身体機能が低下したすべての人とその家族に寄り添い、すこやかでゆたかな生きがいを取り戻す希望となる

私たちのミッションは、病気や老化によって身体的機能低下に陥った人たちとその家族に寄添い、すこやかでゆたかな生きがいを取り戻すための希望になることです。

その第一歩として、まずはALSなど難病に苦しむ人たちを医療関係者、研究機関、自治体、そして関連する器具やサービスの開発に従事する企業につなぐネットワークを構築し、運営することから活動を始めています。

3つの目標


1. 寄り添う

患者やその家族を孤立させない。いつでもつながっているという希望を感じていただきます。

原因解明が進まず、治療法も確立されていない多くの難病患者は、疎外感に苛まれ、どう暮らしていけばいいかすらわからなくなってしまいます。個別の悩みに寄添い、有用な情報を適切に提供する一方、患者やその家族の声を医療の現場に活かしていくほか、政策提言に向けた推進力としてまとめます。

2. 支える

低下した身体的機能を少しでも回復させ、活動できることの希望を感じることのできる器具やサービスを紹介します。さらに患者・家族の声を医療現場へフィードバック、また介護保険制度の拡充などを求め政策提言します。

人工知能やロボットなど最新技術を活用した介護器具やアプリケーションを世界中から集め、患者やその家族に提供します。一方、基金を運営しこうした研究に取り組む企業や研究所を支援します。

3. 乗越える

希望は創り上げていくもの。新たな人生の意義を希望とともに創り上げていくお手伝いをします。

病気を治すことが一番ですが、病気と闘う過程において人生の意義や生きがいを新たにすることも大きな希望につながります。患者の仕事や趣味、あるいは文学、芸術など様々な分野から今一度気持ちがワクワクすること見つけ、病気を乗り越えていくお手伝いをします。

主な活動


「すぐそばにいて患者や社会を支える」コミュニティー活動

患者さんやそのご家族に財団は常に寄り添い、「試して、学んで、そして広げてもらう」ためのポータルサイトの構築・運営、セミナーや各種イベントの企画を通して、国の内外を問わず、広く活動します。

「すぐそばにいて患者や社会を支える」コミュニティー活動

各種支援団体や企業、研究所の紹介・サポート

各種機器メーカーや専門的サービスの提供者、ベンチャー企業など、新しいソリューションの開発・提供に取り組むグループの活動を紹介するとともに、財団が運営する基金を通じて経済的、人的資源を提供します。

患者・介護家族の生活を豊かにする活動

患者さんやそのご家族を支える上で最優先されるべきは病気や障害を一日も早く治すことですが、人生を豊かにするという観点から病気や障害を「乗り越える」ための支援を患者さんやそのご家族とともに行います。

代表理事よりご挨拶


畠中一郎

代表理事 畠中一郎

「世界中どこであろうと、振り返ればあなたを必要とする人がいる」

ーアルベルト・シュヴァイツアー

私がALSの診断を受けたのが、2021年8月4日。そして正式に財団の設立にこぎつけたのがちょうど1年後の2022年8月4日でした。たった一人の発案が、わずか1年の間に思いもかけないほど多くの方たちに支持され、次のステップに挑戦する準備ができたことに、大きな感動を覚えています。

ただ、私たちの挑戦はこれで終わりではありません。私たち患者は、病気と闘い、そして絶望とも闘っています。必ずや画期的な治療法が確立されることを祈念する一方、底知れぬ絶望との闘いに勝利し乗り越えていかなくてはなりません。私自身の闘病体験をもとに、途方に暮れる患者さんやその家族に寄り添い、本当の生きがいを求めていく道のりに同道したいと考えています。

そして、この活動は難病患者のみならず、様々な苦難を抱える人たち、さらに高齢化社会が抱える数々の問題の解決につながる豊富なヒントを含んでいると考えています。活動の様子はポータルサイトやSNSを通じてご報告していきます。共感してくださる方、自分も何かしてみたいと思われた方、ぜひ私たちの活動に加わってください。皆様と一緒にこの活動が、さらに大きく展開していくことを信じております。お声掛けやご参加を心よりお待ちしております。

1958年鹿児島生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、JETRO(日本貿易振興機構)入社。フランス、コンゴ民主共和国、ベルギーでの駐在。その後、ハーバードビジネススクールにてMBA(経営学修士)取得後、野村総研で経営コンサルタントとなり、以後アクセンチュア、PwCでM&A、海外市場進出を含む新規事業開拓、経営改善、事業再生に従事。 2006年にハイブリッド・パートナーズを設立、今日に至る。コンサルティング業務に加えて、外資企業を中心に日本支社長として経営の実務にもあたる。

財団概要


名称

一般財団法人すこやかさ ゆたかさの未来研究所

設立日

2022年8月4日

所在地

100-0005 東京都千代田区丸の内1-8-3 丸の内トラストタワー本館20階

代表理事

畠中一郎

理事

武田貴裕 (千葉東病院医師)
田中法瑞 (久留米大学医学部教授)
山科誠 (株式会社バンダイ元社長 )

評議員

塩川哲也 (学校法人至善館理事)
長坂寿久 (元獨協大学教授)
深川由起子 (早稲田大学教授)
原田誠治 監事(公認会計士)

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