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[ 豪州 ] 孤発性ALS患者のサバイバル度は、オートファジー・タンパク質 p62 と関連

延命期間が長かったALS患者は、脊髄に蓄積したp62が他の患者より少なかったことが判明

オートファジーと呼ばれる細胞内のリサイクルの過程に関与しているタンパク質、 p62の脊髄内での大量の蓄積は、孤発性ALS患者の延命期間と関連しているとの発表が最近なされました。オートファジーは、異常であったりまたはもういらなくなったタンパク質や複合分子を壊すという大切な過程です。p62が蓄積するということは、この過程がきちんと働いていないということを示します。毒素であるこのp62タンパク質が凝集しきちんと除去されていないことが、ALSの治療の妨げになっているというのです。研究者たちは、p62がALSにおける予後のバイオマーカーとして使える可能性もあると考えています。 研究論文は、Journal of Neuropathology & Experimental Neurology誌に “Survival in sporadic ALS is associated with lower p62 burden in the spinal cord,” という題名で記載されています。オーストラリアのFightMNDという財団のファンド支援でシドニー大学でなされた研究です。孤発性ALSの謎が少しずつ解かれていくことを感じさせるニュースです。

August 11, 2023 reported by N. Schlough

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