「ALSUntangled」TM(商標登録)というサイトが欧米のALS患者さんやご家族の間で、便利な情報だと感謝され頻繁に利用されていますのでご紹介したいと思います。世界中のALS患者さんたちが藁にもすがる思いでいろいろな代替医療や、民間療法、医薬品の適応外使用などを試されていることを懸念したALSの専門医たちが一緒になって作ったサイトです。 デューク大学のALS専門医リチャード・ベッドラック医師が提案リードし、11か国のALS専門医師たちや研究者たちが加わり、さまざまな治療アイテムのレビューをしています。それぞれのアイテムを、そのメカニズム(機構)、プリクリニカル(臨床前動物実験)、患者ケース、トライアル(臨床試験)、リスク度の5つのカテゴリーから点検しそのランク付をし、A ,B ,C ,D ,F ,Uの5段階にて表示しています。(Aが最適、Fが最悪という順番。Uはデータが見つからない場合。)
リスクの高いものFやD、臨床試験がFやD、患者ケースがFであったものを除外しますと、次のいくつかが残りました。
2023 Astaxanthin (アスタキサンチン) A U C U B
2022 Butyrates (酪酸) A A C U C
2021 Melatonin (メラトニン) A C B U B
2020 Proprionyl L -Carnitine(プロピニル・L カルニチン) A U U U B
2019 Resveratrol (レスベラトロール) B B C U U
2016 Inosine (イノシン) A U D U C
2016 Precision Stem Cell (精密な幹細胞治療) B C D U C
2015 Protadim(発酵させていない茶葉) B U C U C
2015 Methylcobalamin(ビタミンB12の一種) A C D A B
2014 TUDCA (水溶性胆汁酸) C U B A B
2013 Fecal Transplants (糞便移植) B B A U B
2013 Deanna Protocol (GABAなど数種類の栄養素のブレンド) B C D U B
2013 Sodium Chlorite WF10(亜塩素酸ナトリウム) A D D U C
効果度は個人差があるでしょうから、このランキングはあくまでもALSUntangledで公表したものということであり、効果を保証しているわけではないことをご了承ください。
April , 2023 伸子 Nobuko Schlough