掴みの機能を失ったALS患者、外骨格手袋のヘルプで思うように掴み取れることが可能

ミュンヘンの工科大学(Technical Univ Of Munich, TUM) で開発されたこの手袋は、世界に数々あるロボット手袋の中でも2026年度のもっとも注意を引くものとして選択されているというニュースが最近出ています。 その手袋はインテリジェントでありながらしかも低価格という利点を持つ、手に優しくソフトなハンド用エクソスケルタルです。 深刻な握力低下や手の麻痺に苦悩困窮するALS患者達が物を自由自在につかみ取れる動作を回復させてくれています。
一体どのような仕組みなのでしょうか。ミュンヘンの研究者たちは、指や手首の個々の繊細な動きを補助するため、膨張可能な13個のエアクッションを備えた軽量な布製のグローブ(手袋)を開発しました。従来の重たい金属や高価なカーボンファイバー(炭素繊維)などの材質と違って軽く柔らかい布の素材を使うということで低価格という大きな利点があります。 世界中のより多くの低中所得者の患者達にもアクセスを与えることを目指し発明されたいわゆる把持機能支援ロボットと言えます。
その賢い仕組みの中には、前腕に配置されたセンサーが含まれています。 センサーが微弱な筋電気信号(EMG信号)を捉えます。高度な機械学習アルゴリズムがこれらの信号を97%の精度で解析し、グローブの特定の場所の空気室を膨らませることで、ユーザーの指を的確に動かしたり、手首を回転させたりして物体をしっかりとつかみ取らせます。 このハンドロボットのもたらしてくれる恩恵の代表として幾つかあげますと、フォークを手に取る、皿を保持する、水の入ったグラスを持ち上げ口に持っていく、歯ブラシやクシを使う、スイッチボタンを押したりつかんだり、といった動作の遂行を積極的に支援します。 現時点ではこのシステムは高度なレベルの機能的プロトタイプとなっており、1日でも早く日本を含めた市場に安価で出てくることを祈願します。
TUM (Technical University of Munich ミュンヘンの工科大学)

参考文献
Neuroscience誌より

Source: TUM
The Technical University of Munich (TUM) has developed a soft, pneumatic glove that restores the ability of people with paralyzed hands to grasp objects.
Nature Machine Intelligence誌より

https://www.nature.com/articles/s42256-026-01263-3
報告者: Nobuko Schlough、伸子シュルー 米国在住 @P-ALS
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